この記事では、トランプ大統領の公式ミームコイン($TRUMP)について解説します。トランプコイン誕生の背景や、今後の仮想通貨市場への影響を深く掘り下げます。
また、今回のトランプコイン騒動をきっかけに、次に注目度が上がる仮想通貨カテゴリー3つと、具体的なアルトコインを予想します。
本記事の執筆者
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1. トランプコイン($TRUMP)とは?その特徴と市場インパクト
1-1. トランプコインの概要と注目ポイント
トランプコイン($TRUMP)は、2025/1/18(現地時間)にトランプ大統領が発表した公式ミームコインです。
まずトランプ氏が運営する自社SNS(TruthSocial)で投稿されましたが、
あまりの信じられない出来事に、はじめはアカウントのハッキングを疑われました。
それから44分後、トランプ氏の公式Xアカウントでも同じ発表がなされました。
二つのSNSを同時にハッキングするのは難しいので、一気に信憑性が増しTRUMPの価格は急騰。
わずか2日弱で、$TRUMPは1,000倍以上の上昇を見せ、億り人が続出したとXで大いに話題になりました。
1-2. 発行の背景:公式ミームコインが誕生した理由
トランプコインが生まれた理由は、結論から言えばただのビジネス、お金儲けです。
根拠となるトランプ氏による$TRUMPについて、最新のインタビューがこちら。
トランプ氏:「ローンチ以来よく知らない。大成功したらしいけどチェックしてない。今どう?」
記者:「ここ数日で数十億ドルのようです」
トランプ氏:「数十億ドル?彼らにとっては、ピーナッツのようなはした金だよw」
出典:https://x.com/unusual_whales/status/1881849507606122742
彼らというのは、トランプ氏のトークンやNFTを発行しているグループ会社のことと思われます。
つまりトランプ氏は、トークンの宣伝はしたもののほとんど認知していません。
影響力のある自分の名前でマーケティングだけ協力して、運営は完全に部下に任せてるのでしょう。
またトランプ氏は以前から同じくグループ会社を通して複数のNFTを発行したり、クリプトのビジネスを展開しています。
今回のミームコインの発行もその流れを組むものです。つまり $TRUMP 発行は、大義やコンセプトなどは何もなく、純粋にただのお金儲けが目的と思われます。
1-3. $TRUMPの時価総額、価格推移など最新の市場データ
画像はTRUMPの最新の時価総額チャート(CoinGecko)です。2025/1/23時点で70億ドル前後ですね。
ただこれはすでに市場に流通してる枚数だけで計算した場合です。今後発行する予定のトランプ企業の保有分などを含めると357億ドルになります。
画像はTRUMPの最新の時価総額チャート(CoinGecko)です。2025/1/23時点で70億ドル前後ですね。
またこの方の資産によると、$TRUMPの価格が70$で、トランプの保有する時価総額は590億ドルにのぼります。
先ほどの動画では、「数十億ドル程度大した金額じゃない」とトランプは笑い飛ばしてましたが、これを見る限りそうとは思えませんね。
じっさいにはトランプコインの価格によって、長者番付ランキングが入れ替わるほどの規模感です。先ほどのインタビューでの「はした金」発言はちょっとオーバーに、ユーモアを混じえて答えただけかも知れません。
つまり、トランプ陣営も$TRUMPコインの価格を上昇させるために、今後何らかの手を打ってくる可能性があります。
2. トランプコインが仮想通貨市場に与える影響
2-1. トランプコインによりクリプト市場への注目度が急上昇
まずポジティブな影響として、クリプト市場全体への注目度が爆上がりしました
$TRUMP が発表された日から、過去30日間の「memecoin」 や 年間通した「crypto」 でのグーグル検索が急騰しております。
今回のトランプコイン騒動で興味を持ち、仮想通貨投資を始める人も多いはず。
また米国株やクリプトを取引できるアプリ、ロビンフッドでも、 $TRUMP が早々に上場されています。
アメリカの株式投資家にも、これを機にはじめて仮想通貨を買う人が出てきそうですよね。
iPhoneのアプリランキングでも上位3つを、クリプト関係のアプリが占めています(2025/1/23時点)。
タイミング的にトランプコインによる影響でしょう。少なくともこの1週間、トランプコインが金融業界の話題の中心となり、非常に注目を集めた事は間違いありません。
2-2. トランプドレイン:他のアルトコインへの資金流入を吸い尽くす
トランプコインのネガティブな市場影響として、インパクトが凄すぎて、他のアルトコインから資金が抜けていきました。
$TRUMP の時価総額だけがあがり、マジメなプロジェクトが下落していく。トランプドレインと呼ばれる現象が市場を騒がせました。
こちらの方がXで投稿されてたイメージ画像が秀逸だったので、ご紹介します。
こちらのマインドシェア(関心度ヒートマップ)でも、$TRUMP の勢いの凄まじさがわかります
生まれたばかりのトークンが、時価総額や最近トレンドだった他の仮想通貨をごぼう抜き。
一時期まじで、クリプト界隈のXで、トランプコインの話題しか見かけなくなりましたね。
2-3. メラニアコインの次に来るトランプ一族のミームコインは?
トランプコインの誕生からわずか2日後、トランプの奥さんメラニアさんが、公式ミームコイン $MELANIA を宣伝しはじめました。
トランプコインからMELANIAへ資金を移す人が続出し、TRUMPは急落しました。まるでトランプ夫妻が離婚して慰謝料半分持ってかれたような形にw。ごめんねじゃないのよ。
こうなると、「次にミームコインを発行するトランプ一族はだれだ?」と、画像のような家系図がXでバズっておりました。
しかし、どうやらトランプ一族のコイン連続発行は、就任式前のかけこみだった模様。大統領になってからだと、さすがに権力濫用のリスクが高いのであわてて2つ出したみたいですね。
だとすると、トランプ一族から次のミームコインが出てくる可能性は低そうです。
海外セレブやインフルエンサーのミームコインが次のトレンド
今回の件で、個人がトークンを発行するスキームに米国のトップがお墨付きを与えてようなもの。
今後、海外セレブやインフルエンサーがファントークンを出しまくるトレンドが生まれそうです。
gumiの創業者で、今勢いがあるFinanceを運営されてる国光さんも同じ見解を投稿されてます。
3)第三に、世界中のあらゆる政治家、インフルエンサー、セレブリティが、この現象に口をあんぐりと開けて見守っている。政治的、経済的にどうなるかを見守り、ミームコインが持続的な力を示せば(大いにあり得るが)、彼らも独自の動きを見せるかもしれない!
出典:https://x.com/balajis/status/1881052327278473695
またクリプト業界の巨人Balaji氏も、同じく今後インフルエンサーやセレブがミームコインに関心を寄せることを予想しています。
BNB チェーン上で$Trumpのようなミームコインを立ち上げるためのステップバイステップガイド。 🤣
あなたが本気なら、コンサルティングチームも知っているかもしれません。
出典:https://x.com/cz_binance/status/1882503407971520633
このトレンドに乗り遅れまいと、BNBもソラナチェーンのようにミームコインを発行するためのガイドを出してきました。誰でも簡単にトークンを発行できてしまう時代です。(※日本だと何かしらの法律に引っ掛かるリスク高い)
ただし、非公式のスキャムも大量に発生するので注意が必要です。
世界最強のYouTuber Mr.Beastも?と話題になりましたが、本人のアカウントでの発言を見る限り、これはニセモノの可能性が高そうですね。
Xではいろんな情報が錯綜していますが、必ず一次情報を探しましょう。
3. 今後上がりそうな仮想通貨カテゴリーとアルトコイン予想3選
ここからは、これまでの流れを踏まえて、トランプコイン騒動の影響により今後伸びるアルトコインや暗号資産カテゴリーを予想します。
画像の参考記事や他の方の意見もまとめて、ぼくは以下の3つに注目してます。
3-1. SOLとソラナエコシステム:$TRUMPミームコイン発行の関連銘柄
一つはSOL関係です。トランプコインがソラナチェーン上で発行された事で、注目が集まりました。
特にトランプドレインにより、アルトコインが下落した時も強さを見せた銘柄に期待してます。
こちらの方も同じくSOLに強気の見解をXで投稿されています。
前述の通り、今後セレブやインフルエンサーがミームコインを発行するトレンドが生まれる可能性が高いです。
その場合トランプコインの前例に倣い、同じソラナチェーンを選択する人が多いでしょう。そうするとSOLやミームコインを売買できるDEXの銘柄に恩恵があります。
私たちは@MeteoraAGチームと緊密に協力し、暗号通貨史上最大のローンチの 1 つとなる$TRUMPの S ティア ローンチを実現しました。
チームの全面的な努力のおかげで、取引と検証は、Jupiter 上だけでなく、@moonshotのようなローンチに不可欠なアプリを含む、Jupiter API を使用するエコシステム全体で、可能な限りスムーズに進みました。
出典:https://x.com/JupiterExchange/status/1880553521483022577
じっさいSOL系でよくミームコインが取引される分散型取引所のRAYやJUPが強いチャートを見せていました。
3-2. トランプ一族の関連銘柄:WLFI(World Liberty Financial)の投資先
今後盛り上がりそうな仮想通貨カテゴリーの2つ目は、World Liberty Financial関係です。
WLFIは、トランプ一族が運営するDeFiプロジェクト。さまざまなアルトコインにも投資しており、ここの資金が動くたびにニュースになり注目されています。
WLFのポートフォリオはこちらから見れます。直近でも、大きく仮想通貨を購入しており話題になりました。
WLFが保有している主な仮想通貨は、wBTC、ETH、TRX、LINK、AAVE、ENA、ONDOなどです。
3-3. アメリカ産のアルトコイン:米国初のプロジェクトや政府高官、VCの投資先
トランプ氏がミームトークンで大儲けしたことで、仮想通貨投資の利益を無税にするのではないかという予想が出ています。
トランプ氏はトークンで約200億ドルの利益を上げている。つまり、暗号通貨のキャピタルゲインをなくせば、彼の懐にはさらに50億ドルが入ることになる…
アメリカ大統領は現在、暗号通貨のキャピタルゲイン税を廃止するための数十億ドルの個人的なインセンティブを持っています。
出典:出典:https://x.com/gammichan/status/1880714150957207875
またこちらもただの憶測ですが、米国ファーストのトランプ氏は、アメリカ製の暗号資産を優遇し、キャピタルゲイン勢を廃止するという説も。
ドナルド・トランプ氏は、米国発行の仮想通貨に対するキャピタルゲイン税を廃止する画期的な計画を検討していると報じられている。この計画により、カルダノ(ADA)、アルゴランド(ALGO)、リップル(XRP)、ヘデラ(HBAR)などの資産から得られる利益はすべて、米国の投資家にとって非課税になる可能性がある。
出典:https://www.binance.com/ja/square/post/16222711110898
政権移行チームに近い情報筋によると、この提案では、仮想通貨発行企業は米国での登録が義務付けられるが、既存の仮想通貨企業は米国に移転して、新しい免税措置の恩恵を受けることができるという。
最近、XRPが強い材料の一つかも知れません。
a16z ホワイトハウスの上級政策顧問に任命されたスリラム・クリシュナンはa16zの卒業生である。CFTCの議長候補として知られるブライアン・クインテンツは、a16zで暗号通貨政策の責任者を務めている。
クラフト・ベンチャーズ ホワイトハウスの暗号皇帝に任命されたデビッド・サックスは、Craft Venturesを率いている。DYDX $HONEYクラーケン・ベンチャーズ もう一人のCFTC委員長候補、マルコ・サントリはクラーケンの元最高法務責任者。morpho $puffer $usual $pstake
出典:https://x.com/layerggofficial/status/1880968932158501243
また冒頭の参考記事からの引用ですが、トランプ氏に指名されたアメリカ政府の高官や、選挙で多額の資金でサポートしたベンチャーキャピタルアンドリーセンホロヴィッツ(ai16z)関係のトークンも見逃せません。
4. まとめ:トランプコインの次に来る仮想通貨バブルへの備えよう
4-1. トランプコインの影響〜クリプト市場全体のパイを増やす
TRUMP ミームコインは急速に人気を集め、アメリカ人の 14% がこれに投資しています。この関心の高まりは重要な節目であり、政治家が支援するミームコインの魅力が高まっていることを浮き彫りにしています。
〜
出典:https://nftevening.com/survey-14-percent-americans-bought-trump-memecoin/
さらに、トランプ氏またはメラニア氏のコインを購入した人の 42% は、仮想通貨を初めて購入した人たちです。これは、これらのコインが、政治的支持や目新しさに駆り立てられ、仮想通貨の世界への多くの新規参入者にとっての入り口となっていることを示しているのかもしれません。
nfteveningによる1/20の調査では、上記の通りアメリカ人の七人に一人がトランプコインに投資しています。そのうちの4割が初めて仮想通貨を購入したとのこと。
短期的には、他のアルトコインからアテンションや資金を奪いとり、騒動になったトランプコイン。しかし長い目で見ると仮想通貨市場の成長を促す恩恵の方が大きいとぼくはポジティブに捉えています。
4-2. トランプコインの影響で恩恵を受けるアルトコイン、3つのカテゴリー
上記は、GrayscaleとCoinbaseの指数に組み入れられてる仮想通貨、およびWLFや米国産のアルトコインを一覧にまとめたイメージ図です。
この画像も参考にしつつ、ぼくが注目するトランプ関連コインは次のとおり(順不同)。
トランプコインの恩恵を受けるカテゴリー3つと仮想通貨
- SOLとソラナエコシステム:$TRUMPミームコイン発行の関連銘柄
SOL、JUP、RAYなど - トランプ一族の関連銘柄:WLFI(World Liberty Financial)の投資先
BTC、ETH、LINK、AAVE、TRX、ENA、ONDOなど - アメリカ産のアルトコイン:米国初のプロジェクトや政府高官、VCの投資先
XRP、XLM、ALGO、ADA、LTC、SUI、UNIなど
また今後のトレンドとして、海外セレブやインフルエンサーがミームトークン、ファントークンを出すのが流行しそうです。情報の真偽には、十分ご注意ください。
4-2. 中央集権取引所を活用してリスク回避:早期投資にはMEXCがおすすめ
トランプコインのようなハイリスクハイリターンの投資をする上で、中央集権取引所を使うのもおすすめです。
新しいトークンはまずはDEXで上場され、その次にMEXCのような中規模の仮想通貨取引所に上場します。
もちろんDEXで買えば一番早いのですが、スキャムを掴むリスクも爆上がりします。またDEXでの取引を繰り返すと確定申告のための取引履歴の計算がめちゃくちゃ大変になります。
今回の$TRUMPトレードはBYBITを使いましたが、本当に強いトレンドならリスクや手間を回避しつつ、CEXに上場してからでも十分利幅を取れますよ。
なお今回は、トランプコインの注目度が凄まじく、例外的に大型の取引所でも$TRUMPを扱いましたが、基本的にはMEXCが最速のローンチになるケースが多いです。
草コインの早期投資に必須の取引所 MEXCの紹介コード「2cuJu」もいちおう置いておきます。
2/16までなら入金と先物取引の条件を満たせばお互い100$貰えるみたいです。日本円でだいたい15,000円くらい。大金ですね。
次にトランプコインのような投資チャンスが来た時の準備として、事前に開設しておくのがオススメです。そなえあれば憂いなし。